2年前の熊本地震頃に移植された小川内のスギほか視察 佐賀県指定天然記念物
樹齢500~600年の県天然記念物「小河内(おがうち)のスギ」
山衹神社境内にあった状態で、根回しされた後に、根鉢付近を補強し、立てた状態で移植されたそうです。
移植後も倒れないように保護されたままです。
樹高は、約40m位あるそうです。
この状態で、約500トン近くある杉とフレームをダムに埋設させないために、高低差43m延220mをジャッキアップと斜路をワイヤー牽引にて、移設されたそうです。
視察中も風が吹いており、乾燥対策として、定期的に自動噴霧されているとのことでした。
樹木医仲間と比較してもかなり大きいものです。
本当に凄い。
この樹(スギ)の生命力を感じます。
この方が、平成15年から調査に関わった樹木医の山口さんです。
当時の苦労話を、我事のように聞いております。
同じようにダムに埋没されるであろうアカガシを、ダムより高い場所に移植されたそうです。
結構幹の内部は、腐朽があり、充填して、幹が裂けない様、丁寧に移植されたそうです。
漸く新芽がちらほら出てきていますね。
移植先からダムの方面を眺めています。
老木を移植することは、何と大変なことであるか?
実際に当時の貴重な話を聞き学べたことが財産となりました。これからも活かしてゆきたいものです。